クラシックなデザインのドレスシャツを提供している鎌倉シャツですが、半袖シャツも販売されています。
長袖シャツこそがクラシックであり、半袖シャツは邪道で夏でも長袖シャツを着ている方もいます。しかし、この過酷な日本の夏では、快適性を優先して半袖シャツを選択することはありだと思います。
鎌倉シャツの半袖シャツの特徴と、長袖シャツとの違いを挙げてみます。
ポケットが付いている
鎌倉シャツの長袖の特徴は、ポケットが付いていないことです。数年前から、基本的に長袖はポケットなしがメインです。
ポケットを付けなくなった経緯は貞末良雄社長のコラムに記載されています。
ポケット付きのドレスシャツは日本特有のものであり、ニューヨーク店で客からクレーム(?)を受けたことがきっかけのようです。
NEW YORKに出店してオープン初日早々に、ポケット付きのドレスシャツについて、「何故ポケットが必要なのか」お客様に問いただされた。
(中略)
イギリスで発明され、進化したドレスシャツであるが、正統な源流は、ポケットなしだ。
ポケット付きはジャパニーズアレンジであって、これを世界に拡大することは不可能である。
私達の会社の社是は日本人の男性をおしゃれにする事であり、世界で活躍するビジネスマンを応援すると設立以来、この目的に邁進してきた。
もし、NEWYORKでお客様の忠言がなければ、応援していたつもりの人々を世界の檜舞台で恥をかかせてしまったのである。(中略)
当然、日本には機能満載のポケット付きドレスシャツやクールビス対応の派手なシャツが世に溢れている。
それが果して格好良いか否かではないだろうか。
そのシャツ(鎌倉シャツを含め)が好きか嫌いか、それこそ情緒の問題で、それを選ぶ本人の自由である。そこには誰も異論を唱えることは出来ない。
私も、鎌倉シャツ以外のドレスシャツを着用していた時は、ポケットにペンを入れていたため、ポケットなしのシャツを着た当初は、ポケットがないことに若干不便さを感じていました。
しかし、私の仕事の場合、基本的にデスクワークであり、ペンを持ち運ぶ機会は少ないこと、また持ち運ぶ必要があるときも、トートバック型のバッグにノートパソコン、ペンホルダー付きの手帳とともに持ち運ぶことから、シャツのポケットがなくても大きな問題はありませんでした。
また、ポケットにペンを入れるとインクがポケット下部に染み込んでシミになることもありますが、ポケットなしのシャツに変えることでそのようなこともなくなりました。
ボタンダウンシャツとカッタウェイが多い
半袖シャツではネクタイをしないことが想定されるためか、ネクタイをしなくても襟の形がきれいに見えるボウンダウンとカッタウェイがほとんどです。カッタウェイのシャツはどうも生意気な印象が拭えず、保守的な私にはハードルが高いため、私はすべてボタンダウンのものを購入しています。
麻素材のシャツがある
麻は夏用の服の素材として有名です。ザックリとした着心地で夏にぴったりですし、何より他人から見ても涼やかな印象を与えることができます。
麻素材というと、生地が硬くて着心地が悪いと思う方もいるかと思いますが、綿と麻の混紡のシャツを選べば、生地の硬さはほとんど気になりません。
センターボックス(センタープリーツ)が付いている
長袖シャツではダーツはありませんが、半袖シャツにはセンターボックス(センタープリーツ)が付いています。私の持っている半袖シャツはすべてボタンダウンシャツなのですが、いずれのシャツにもセンターボックス(センタープリーツ)のダーツが付いています。
センターボックス(センタープリーツ)とは?
センターボックス衿型がボタンダウンのシャツや、トラッドタイプのシャツに使用されることが多い。肩まわりを動かしやすい。
センターボックス(センタープリーツ)があると、よりトラッドな印象になり、クールビズに合った着こなしになります。
表前立てのシャツが多い
ドレスシャツの前立ては、表前立てと裏前立ての2つが主流です。表前立ては前立てが表に折り返っており、カジュアルなイメージです。ボタンダウンと相性がいいデザインのため、クールビズ期間のシャツのデザインとしてピッタリです。
過酷な夏を乗り切るために
鎌倉シャツの半袖は、ボタンホールに黒い糸を使ったものや、襟の内側にチェック柄が入っているような変なデザインのものはありません。半袖シャツでも素材の良さ、着心地の良さ、定番のデザインのシャツがラインナップされています。半袖シャツは邪道かもしれませんが、過酷な日本の夏を乗り切るためと割り切って、半袖シャツを選択することはありだと思います。
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